トイレの井戸水の水垢汚れを考察

汚れた便器の画像 清掃情報

トイレ清掃の事例になります。

この手の事例の情報を知っていれば、無茶をして便器を傷つけたりする可能性や掃除に不必要な労力をかけることがなくなると思い共有したいと思います。

便器が井戸水汚れのケース

汚れた便器の画像

こちらの画像ですが、この汚れは井戸水による沈着です。

尿石ではありませんので尿石落としでは落ちません。

いつも使用しているデオライトを塗布すると少しは薄くなりますが、それ以上は進展なし。

試してみたこと

そこで物理的にと擦ってクリーンやピューミー、水垢クリーナー、錆落としを試してみました。

  • 擦ってクリーンは変化なし
  • ピューミーは擦ったところだけ落ちる。むらになる
  • 水垢クリーナー変化なし
  • 錆落とし・・・ムラになる、反応するところと、しないところあり

物理的な手段ですが・・・

ちなみに

ピューミーは釉薬に傷が入いる可能性が確認できました。

釉薬を取り除くほどの研磨力はないというだけで、まったく無傷ではありません。

使用するときは、垂れ跡やリングなどのスポット的に使用することがベストです。

おそらくこれらのアプローチでは、黄ばみを落とすことはできません。

それどころか、ムラになってしまいます。

汚れの考察

井戸水で汚れたトイレ

科学的な根拠がないので、あくまでも私の仮説ですが、

おそらくこの便器、井戸水の成分で釉薬が着色していると考えます。

釉薬とは、陶磁器に塗られている薬品です。

その釉薬が着色していれば、釉薬を研磨しないと美観は回復しません。

試しに、さまざまな角度から便器内を覗くと、ピカピカ光っています。

もし、水垢というガラス質の汚れが付着していれば、ザラザラくすみ、ピカピカ光ることはありません。

そこで、私は釉薬が着色していると考えました。

ではどこまで清掃するのがベスト?

今回の便器清掃の仕様書では、便器の汚れを落とすことあります。

汚れとは水垢までなのか?どうかわかりませんが、

この黄ばみの原因は釉薬への着色なので、「そこまで手をかける必要はない」と思います。

どこまで清掃する?それ以前に考えること

そもそも、

初見の現場で、前回は入れ替わり多様な清掃業者が清掃していました。

どの程度まで、また、どんな洗剤を使用していたのかは不明です。

このような経緯不明の便器に強い手段(ケミカル)を使用して清掃するのはリスキーです。

では、どうやってこの着色をリセットするかというと、

研磨剤で磨くことになります。

かなりの時間がかかります。

まとめ

次のケースの場合は、表面の汚れが落ちればOK、深追いしないが正解と私は考えます。

  • 便器の汚れが井戸水
  • 今まで清掃業者がどの程度の仕上がり?手段?不明
  • 仕様書に汚れを落とす。着色までは言っていない

これは汚れではなく、釉薬への着色だとオーナーに説明すればベストといった感じです。

では、着色を落として欲しいと言われた場合どうするか?ですが、

クリーム研磨剤で釉薬を少しずつ研磨するしかありません。

ポリッシャーを使用しないと、マジで時間がいくらあっても足りないくらいキツいです。

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