なぜあの人が役職者? 会社勤めなら誰しもが一度は思うことではないでしょうか?
チームのほとんどが役職者だったり……
役職者が偉そうだったり…….
役職者とは、一体どんな仕事をすれば立派な役職者と言えるのでしょうか?
そもそも役職者の素質とは?
みなさんは資格やスキルがあるから役職者だ、と思われている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、役職者に対してよくありがちな誤解を紐解いていこうと思います。
役職者の仕事とは?
私はこう考えました。
役職者の仕事は人を行動させることである。
役職者とは、会社がマネイジメントする権限を付与した、ただそれだけのことです。
役職者の仕事がリーダーであると認識している人が多いと思います。
役職者=リーダー、と定義すると。
組織の限界がリーダーであるとも言えます、チームの限界値になります。
役職者がいないと機能しないチーム、おかしくないですか?
「役職者はチームの指揮を上げること」という考え方もありますが、そもそも役職者が指揮を高めないと機能しないチームはやっぱりレベルが低いと思いませんか。
それでは「役職者の仕事とは?」なにでしょうか?
役職の定義
役職者の仕事の定義は、情報の操作であると私は考えています。
情報により仕事は民主化します、つまり仕事が存続できます。
マネイジメント=情報発信で人を行動させる。
紐解くと、役職は人を行動させるための機能でしかありません。
業績が評価されたとか、資格を持っているとかではなく、情報を操作するに適した人間に付与されるものであると私は考えています。
情報操作に適した人材?
役職者になる人が誰でも良いわけではありませんよね?
少なくても人格は重視したいところです。
役職者を、資格やキャリアで判断しないで欲しい。
スキルも大事だという声が聞こえてきそうですが……
実際に優秀なマネージャーは人格者であることがわかります。
ここからは如何にスキルが重視されないか解説をしたいと思います。
情報操作に適した人材、スキルに価値がない理由とは?
スキルの価値というのは、時代や環境で変わっていきます。
変化の時代(VUCA時代)ではスキルの価値が陳腐化する可能性が十分あります。
AIの進化もあいまって、スキルの価値は不安定であるといえます。
上の図には、スキルの価値は不安定な三角形で表現しています。
その下に普遍的な能力値があります。
この普遍的な能力値はどの職種についても大事にされる能力値(ポーダブルスキル)です、つまり陳腐化されないスキルです。
普遍的な能力値がいかに重要か?
Googleが社員を対象にした調査で「優秀なマネージャーはどんな人物なのか?」その回答でスキルがいかに評価されないものなのかが理解することができます。
- 良いコーチである
- チームを勢いづけ、過度な監視・指示・干渉をしない
- チームメンバーが健康で、成果をだすことに強い興味がある
- 生産的で成果主義である
- チーム内でよくコミュニケーションをとる
- チームメンバーのキャリア形成を手助けしている
- チームのためのはっきりとしたビジョンや戦略を持っている
- チームのメンバーにアドバイスできる専門的技術や知識をもっている
この8つの並びが「重要度順」です。
1が優先順位、8が優先度が低いものです。
部下は上司のスキルや資格に、
価値を感じないともいえるね。
スキルが求められていない現実
Googleと聞けば、高度なITの知識や専門技術を持っている人が評価されると思いきや、結果的にはそのスキル8位となっており、上位は人格的な要素がしめていることがわかります。
スキルという部分にフォーカスして役職を与える違和感を理解していただけましたか?
人格を抜きにして役職=情報発信の権限を与えることはリスクと考えることができます。
役職者は仕組みを作り人を行動させる
繰り返しになりますが、「役職者の仕事は人を行動させること。」
役職者は仕事を永続的に持続するためにどうしたらよいか?
考えることですよね。
そのためには、仕事に再現性を生む仕組み作りが仕事だと考えます。
つまり情報を操作することが役職者の仕事と私は定義しています。
ここでの仕事は情報を操作するわけですので、この仕事が役職者の仕事と私は考えています。
普遍的な能力値とは?
ポーダブルスキルをご存知でしょうか?
持ち出し可能なスキル、どの業種、職種が変わっても共通するスキルのことです。
- コミュニケーション
- 共感力
- 多角的視点
- 論理的思考
スキルがアプリケーションで
ポーダブルスキルはOSだ。
OSがなければ、アプリケーションは
動かない。
変化の時代と言われている昨今で、あなたのスキル需要がこの先もあるのか?それとも新たなスキルを構築する?
そう考える前に、状況に左右されない普遍的スキル(ポーダブルスキル)を持っている人は強いと私は考えます。
役職に何を求める?外部の声|Twitterから
まさに‼️役職者はスキルは高くて当たり前。そこに人格のトッピングがないと能力的リーダーではないですね😊✨ https://t.co/4myeFD0Ytw
— 佐藤堅一(Kenichi Sato) /株式会社ハッピースマイル代表取締役社長 (@ceo_happysmile) July 10, 2023
どんな仕事でも職位が上がれば上がる程、現場や実務から遠ざかっていく。たまに現場を手伝った時に能力の高さを見せるのも良いけれど、それでは自分の能力自慢にしかならない。現場で働く社員のみんなに見せると指導として効果的なのは役職者の能力ではなく、役職者の「ひたむきさ」なのだと思う。
— tsuyo@ギグーCOO (@tsuyoshi011203) March 12, 2023
役職者を任命する時に注意しないといけないのは、役職者はプレーヤーの延長線上にあるのではなく、マネージャーという新たな視点が必要であるということ。
— ひろ社長|介護事業経営者|理学療法士22年目 (@matworks) October 15, 2023
プレーヤーとして優れていた人が、必ずしも優れたマネージャーになれるわけではない。
プレーヤーの能力とマネージャーの能力は別物だ。…
変化が早い時代の中で変化を追いかけるんぢゃなくて普遍的なものや価値を見出すってことなんかもな。役職者研修という組織の構造に当てこまないことが必要なんかも。ま、顧客ニーズとの乖離はあるんかもしらんけど。
— tkzwlog (@tkzwlog) April 23, 2019
まとめ
いかがでしたでしょうか、役職者に対しての違和感は誰もが感じたことがあると思います。
リクルートのキャッチコピーで「情報が人間を熱くする」 というコピーがあります。
情報発信によって、人は行動をおこします。
情報がなければ、人は行動できないとも言えます。
情報をどう伝える? その辺りが役職者の能力値になるのではないでしょうか?
情報発信が簡単にできる時代です、もし思い立ったら情報発信をしてみてくださいね。
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