仕事で頑張っても報われない、職場の失敗の定義と仕組みについて解説していこうと思います。
これ以降は、「クレーム」「壊し物」を『失敗』と定義します。
失敗の矢印が個人に向いている現状では、従業員は安心して職場で仕事をする事は難しいと考えています。
個人に矢印が向く会社の仕組みは残念な職場と私は考えています、その理由を解説したいと思います。
頑張ったことに評価が無いのは、つらいよ。
仕事で頑張っても報われない、失敗の原因が個人である虚しさ
大前提、失敗の原因が「個人」に矢印を向けられていても、その原因は根本的に解決されずに一時的には、その事例はなくなるかもしれませんが、時がたてば再度同じ失敗をすると私は考えています。
このような環境を『がんばっても報われない環境』だと考えています、ここではその回避策の解説をしたいと思います。
事故報告書の違和感
私の会社の事故報告書は事故の当事者が、事故原因について記入するもので、1万円以上の損害は会社に迷惑をかけたという一文を書くことになっています。
これが当たり前だと思っている人も多いかと思いますが、事故やクレームは一向に減りません。
なぜならその原因の根本は仕組みにあるからです。
それに気付けない、なぜか?
事故報告書に原因の深堀がないからです、原因を1つ書いて、以後気をつけます、申し訳ありませんでした…..と当事者が書いて終わり。
- 原因はたった1つ?
- 当事者がすべて悪いの?
これでは、その経験が仕組みに何も反映されませんよね。
この概念が失敗の原因を個人に矢印をむけている象徴と考えられます。
自己報告になってはダメ!
成長する企業での、失敗は当たり前。
成長を目標としているチームであれば、失敗は当たり前と私は考えました。
失敗がないという事は何もチャレンジをしていないことです。
その失敗を肯定する環境と仕組みが必要だと私は考えました。
私の知っている成功者は、ある分野のビジネスでは売上が世界一です。
そして事故報告書の数は日本一でした。
失敗の上に成功が成り立っていますよ。
失敗をしない事が失敗と、言ったものだ。
仕組みを作りることが役職者の仕事
失敗という事例が個人や組織を強化します。
役職者=マネジメントする人間は、その失敗の経験を大切にして、現状の問題点を発見して、改善案を『仕組み化』することだと考えています。
- 失敗しない仕組みを作る
- 失敗から仕組みをブラッシュアップする
- 仕組みを再現してみて、再現性を確認する
以上の情報を操作し、再現性を確認することが役職者の仕事だと考えています。
役職者の仕事の定義は大事だね。
失敗という大切なデータから学べ
少しの失敗でも大切なデータです。
その失敗からの
- データを採取
- データを分析して
- データーベースを作り
- 周知する
このサイクルが大切だと考えています。
この仕組みができれば、「2種類の失敗」があることが定義可能になります。
失敗の中には「肯定できる失敗」と「肯定できない失敗」の2種類が存在すると考えました。
この2種類を定義するには、大前提『失敗の原因を仕組みに向けないといけません』。
肯定できる失敗と肯定できない失敗の定義
チャレンジは失敗が当たり前です、失敗しないということは、何も挑戦していないという定義ができます。
失敗するなというのは、何も挑戦するなと同じ意味と私は考えました。
しかし、仕組みができて、同じ過ちを2回するというのは「肯定できない失敗」です。
繰り返しますが、肯定できるミスと肯定できないミスの2種類が存在します。
仕組み次第では失敗の認識が変わるよ。
仕事で頑張っても報われない、クレームがなくならないその理由とは?
仕事で頑張っても報われない、頑張って仕事をしてきたのに、クレームをもらった、そんな理不尽な経験ある方も多いのではないでしょうか?
その理不尽な結果は、もしかして組織の仕組みが原因にあるかもしれませんよ。
ここでは、その解説をしてみたいと思います。
お客のニーズが全くわからなリスク、感想で仕事をするリスク
顧客満足度の調査や顧客の要望または、細かい仕様の打ち合わせとう習慣がなく、現場の人間は自分の感想で作業をせざる得ない状態です。
お客が何を望んでいるか、全くわからない状態で仕事に行っているわけですので、我々は自分の感想によって作業方法を決めて作業するしかありません。
感想で仕事していなんて気づかなかった。
感想で仕事をしている、その理由とは?
作業が感想で成り立っていることを分解してみると
- 備品をどのくらい動かす
- どれくらいワックスを削る
- どの程度のワックスを塗る
- どのワックスを塗る
- どのルートで作業をする
- どの洗剤を使用する
- どの資機材を使用する
以上は、お客の要望が不明であるため、または同意がないため、個人の感想による作業になっている要素です。
ほぼ全ての作業が感想により行われていることが、わかりますよね?
これは現場の人間にとって常に手探りで作業しないといけない、いつでもクレームの脅威のある状態です、リスキーな状態であると言えます。
現状、失敗は個人に矢印が向く
そしてクレームが来ると、その現場に行った個人に矢印が向くという状況です。
ちょっと理不尽ではないでしょうか?
我々の失敗は肯定されることはないのです。
そこで、その矢印を「仕組み」に向けないと個人は報われることがないのです。
個人に向いた矢印を正すのが役職者の仕事。
自分達の身は自分達で守ることしかできない現実
私に対策が出来ること、出来ないことがあります。
- 顧客満足度の調査
- 顧客の要望を伺う
- 顧客の同意
以上のこのような組織に関わる仕組みの改善は出来ませんが、
- どの資機材を使用する
- どのルートで清掃する
- どの程度備品を移動する
- どの程度の美観にする
以上のことのルールを作り、現場レベルでの再現性を生み出すことは情報として残せそうです。
一番お伝えしたいことは、前例に基づいて作業するということが自分達の身を守る術になるのではと私は考えました。
組織に仕組みがないなら自分達のチームで仕組みを作ろう。
再現性にてルールを作る大切さ
そこで再現性です、誰が行っても同じ結果になる情報を作成することです。
最低限のルールは自分達の身を守る術です。
「仕組み」が悪いという認識は、組織を強くしていくと私は考えています。
仕組みを守ってくれる人に仕事をお願いしたいな。
再現性の残し方
テクノロジーを使用して再現性を生み出そうと、考えています。
政府でも盛んにDX化でテクノロジーを推進していますよ。
個人に矢印が向くこの会社で自分の身を守るには、このシステムを確立するしかないと感じています。
- どこから
- どの程度
- どれ使う
この「どこのれ3原則」を軸に再現性を構築したいと考えています。
仕組み作りは役職者の仕事。
原因が個人ではなく仕組みの理由
「事故」「クレーム」それを未然に防ぐ形でのシステムを作るという雰囲気が大切だと感じています。
もしも、あなたがその現場にクレームの不安があるのであれば、その不安の13%は的中します。
13%の中の80%は対策が可能です。
ですので、本当に対策が不可能なものは、2,3%の脅威でしかありません。
前もって出来る対策は全て実施することが重要だと考えています。
仕組みで注意事項のデータベースがあれば、その仕事においてのリスクは2,3%しかありません。
仕事で頑張っても報われない、本当に能力がある人間とは?
リスクの想定を沢山できる人が能力がある人だと思います。
リスクの想定できる能力が、リスクを下げることができる第一条件です。
リスクを連想できなければ、先ほどの13%の論理は機能しません。
事前に、リスクを想定できて、その対策をとれる人が能力の高い人といえそうです。
仕組み作りで役職者の能力を発揮する。
役職者が仕組みを作り、その仕組みを実行してみて、どうだったか思考し、さらにブラッシュアップする、これが役職者の仕事です。
個人の能力値の補正としても『仕組み』は大事な機能です。
仕組みが従業員を守ります。
仕組みができれば仕組みを忠実に守ってくれる従業員が必要になる
『仕組み』作りが出来上がれば、その仕組みに準じて作業してくれる人材が必要になります。
必然的に求められる人間の能力も高い次元の人を求めるようになっていきます。
『仕組み』が個人と組織を強化するということは自然の流れで、組織の体質が変わっていくと考えています。
仕組みの認識が組織を強くするよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか、今回は『仕事で頑張っても報われない、職場の失敗の定義と仕組みとは?』について解説しました。
- 仕事で頑張っても報われない原因とは?
- 再現性が従業員を守るその理由とは?
- 再現性により組織のレベル向上するその理由とは?
以上をお伝えしました。
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