ここでは、私がブランコ下降をやめて、「ハーネス下降をする理由をお伝えします。」
多様化する時代ですよね。
例えば、
「ブランコ板を使用する人」、そうではなく「ハーネスだけで下降する人」
または、「太いロープを使用している人」、「ザイルのような細いロープを使用している人」と言った具合にロープ作業員のスタイルはさまざまです。
私が、ロープ作業を始めた当初は、
ブランコ板、シャックル、ポリロープでした。
会社がこれからの時代は、ザイルだって言い始めていたことがきっかけで10年ほど前に、
11MMのロープ、ペツルID、ハーネス下降、に変更をしました。
以前のスタイルと今のハーネス下降どちらが良かったかというと、
今のハーネス下降になります。
ハーネス下降のデメリット3つ
「ハーネス下降」、「ブランコ板下降」の違いは、下降機をどちらにつけるのか?ってことです。
デメリットは次の3つです。
- ワークシートを使用しないと足の付け根が痛い
- コストがかかる
- なれないと怖い
解説していきます。
1、ワークシートを使用しないと、足の付け根が痛い
ハーネス下降は常に宙吊りです、体全体で吊られているというよりも、太ももので引っ張られている感じですので、そこに負担が集中して痛い。
ですので私は、30分以上ブランコ作業する場合はワークシートをD環につけて作業します。
そうすれば、とても快適です。
ハーネス下降での下降はブランコ板みたいに、座りごごちが快適かといえば、「そうではない」ということになります。
2、コストがかかる場合もある
一番安い下降装備は、ポリロープ、シャックル、ブランコ板の組み合わせです、
シャックルは4,000円ほどで、ペツルIDは40,000円ほどですので、下降機を例にすればハーネス下降は10倍ほどコストがかかります。
シャックルの方は寿命はないと感じるほど頑丈です。
ペツルIDは1年間フル稼働すれば、すり減ってきます。
稼働率によっては、毎年買い替えかなって感じです。
ハーネス下降は、コストはかかりますが、その代わりにメリットもあるわけですが。
3、なれないと怖い
ブランコ板から、ハーネス下降に切り替えて、随分たちます。
いまだに思うことはパラペットから乗り出す時が怖い。
その反対にハーネス下降からブランコ作業を始めた人は、ブランコ作業での乗り出し方をみると怖いと感じるようです。
私はブランコ下降から始めた人間ですので、乗り出す時は、ブランコ板に足をおき荷重をかけたほうが「やはりなんか安心します」。
以上デメリット3つをお伝えしました。
ここからは、ハーネス下降のメリット3つをお伝えします。
ハーネス下降のメリット3つ
これからハーネス下降に切り替えたいと思っているかたや、これからブランコ作業に携わりたいと情報を求めている方に、ぜひ参考にしていただければと思います。
ハーネス下降のメリットは3つあります。
- 安全性
- 仕事の選択肢が増える
- 効率が変わる
1、安全性
「ハーネス下降」と「ブランコ板下降」の大きな違いは、
下降機を介して自分とロープとつながっているかどうかです。
ハーネス下降はロープと一心同体ですが、ブランコ板下降はそうではありません。
下降機がつながっているのはどこか?ってのは安全性を大きく左右すると私は考えます。
これ以上悪くならないスタイルがハーネス下降です。
ハーネス下降は、いってみれば、墜落した状態なのです。
例えば、ブランコ板でバランスを崩し、板から落ちた状態で作業するスタイルです。
ブランコ板のリスクはバランスを崩しブランコ板から墜落することです。
パラペットからブランコ板に乗り込むときから、作業中もそのリスクは常にあります。
その一方ハーネス下降は最初から宙吊り状態です。
だからこれ以上悪くなりません。
これは大きなメリットです。
2、仕事の選択肢が増える
私は地方の人間ですが、東京のガラス屋と仕事をしたり、なぜか九州のガラス屋と合う機会があったり・・・
ここで私の装備が、
シャックル、ポリロープだったら、その人たちと仕事にならないんですよね。
だから、
ハーネス下降は単純に仕事の選択肢が増えます。
私の想像ですが、もしかして元請けによっては、シャックル、ポリロープはダメってとこがあるかもしれません。
あとは、建物の構造で「仕事ができる、できない」が変わったりします。
例えば、オーバーハングの建物など、ハーネス下降でないと仕事を達成できない建物があります。
ハーネス下降により選択肢が増える、これは売上にも関係しますよね。
3、効率が変わる
ブライン板下降は、作業半径に制約があります。
ハーネス下降はロープの振り幅が2倍になるイメージです。
一回の下降でブランコ作業の倍ほどの面積を作業できることになり、効率が変わります。
まとめ
ハーネス下降を選ぶ理由は、ブランコ板に比べて安全性が高く、作業効率が良いことです。
ハーネス下降はロープと一体化しており、墜落のリスクが少ないこともポイントですよ。
また、作業半径が広がり、効率的に作業が可能です。
デメリットとしては、足の付け根が痛くなること、コストがかかること、慣れるまで怖いことがあります。
しかし、これらのデメリットを上回るメリットがあり、特に安全性の向上が大きな利点です。
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