清掃業で働く私の元に依頼がありました。
人の敷地で車からアスファルトに油が垂れてしまったので清掃してほしいとの要望がありました。
油染みやオイルは雨で広がってしまう可能性があるので一刻も早く除去したいものです。
脱脂する洗剤があれば、比較的簡単にオイルや油を除去することが可能ですが、スムーズに作業するためのポイントが3つあります。
除去作業に取り組む前に一読いただけると幸いです。
アスファルトについた油しみ、オイル染みを除去するポイント3つ
オイル阻集器をご存じでしょうか?
オイル阻集器とは、油や石油製品を含む汚水から油分を分離し、環境汚染を防ぐための装置です。主に以下のような場所に設置されます:
- 工場や産業施設:製造過程で油を使用する場合、その排水に含まれる油分を分離するため。
- 自動車整備工場:車両の修理やメンテナンス中に発生する油汚れを処理するため。
- ガソリンスタンド:給油中に漏れる可能性がある油分を捕捉するため。
- 船舶の港湾施設:船舶からの排水に含まれる油分を除去するため。
オイル阻集器の主な目的は、排水中の油分を除去し、水質汚染を防ぐことです。
ということは、オイル阻集器がない現場での清掃ででた汚水は、「大前提、回収することになります。」
脱脂する洗剤を使用
油やオイルは脱脂する洗剤を使用すると比較的簡単に取り除くことができます。
脱脂とは、物体や表面から油脂を取り除くことを指し、洗浄剤や溶剤を使用して行うことが一般的です。
問題は脱脂洗剤により浮き上がった汚水をどう処理するのか? になります。
油を吸着する
冒頭でオイル阻集器をお伝えしました。
オイル阻集器がなければ、汚水を流せないことになります。
ですので、汚水は
- 吸着してゴミでだす
- 産業廃棄物で処理
この2点の方法になります。
油は事前に吸着することをおすすめします。
水を大量に使用することは、汚れが拡散することに繋がりますし、大量の汚水となると持ち帰ることもなかなか難しいですよね。
この手の作業で一番最重要点は汚れを拡散しないためには? と考えることです。
核になる作業が油を吸着することだと私は考えました。
吸着には以下商品があります。
洗浄した汚水を回収する
吸着しきれない油は、洗浄してウェットバキューム給水して汚水として回収します。
前処理で油を吸着することで、汚水の量を減らすことができます。
この汚水は事業活動を伴う廃液になるため産業廃棄物になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか、アスファルトのオイル染みや油、自分の敷地ならまだしも他人の敷地を汚してしまったとなると、一刻も早く清掃してスッキリしたいですね。
今回清掃してみて、アスファルトの油自体は簡単に浮き上がります。
とはいえ、広範囲だと個人の方や清掃未経験だと不安なことも多いではないでしょうか。
強い洗剤を使用して素材を痛めたりする可能性もあるので、汚れが広範囲に及ぶ場合はプロにお願いすることをお勧めします。
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