この記事は、ガラス清掃員歴10年のペツルIDユーザーがスカイロテックシリウスを購入したのでレビューした内容です。
ペツルIDを愛用していましたが、思い切って今回はスカイロテックシリウスを購入しました。
ペツルIDへの不満は大きさと、重さ以外になかったのですが、年をとるごとに装備を軽量化したいと考えるようになりました。
そこでIDより一回り小さいスカイロテックシリウスを購入することにしました。
スカイロテックシリウスの特徴とは?
下降機をシリウスに変えることは、10年にわたり慣れ親しんだIDとの訣別。
とてもドキドキする体験で、冒険でもありました。
スカイロテックシリウスを選択した理由は、いくつかあり、私のチームではヒューマンエラーに対応した商品以外をしか使用したくないという「安全が絶対」の軸があります。
IDより小型がよいのであれば、リグという選択肢もありましたが、リグはクライミングデバイスというしての要素が強い、そしてヒューマンエラーに対応していない部分があるので、チーム運営の軸からずれているので違うなと感じました。
安全を軸にしているチームで、個々が色々な個性の下降機を使っていては、安全という部分に違和感が出ますからね。
スカイロテックシリウスの特徴
スカイロテックシリウスとIDとの比較で特徴をお伝えします。
商品 | 大きさ | 重量 | 運用荷重 | 適用ロープ径 | 価格 |
シリウス | 175×79×47mm | 510 | 250kg | 10~12mm | 57,000 |
IDS | 600 | 250kg | 10 ~11.5mm | 36,700 |
シリウスは、そのほかににも下記の通りの特徴があります。
ほぼIDと酷似しています。
- 小ぶりでデザインで軽量
- カラビナを外さずロープをセット
- フタはしっかりロック
- 下降レバーはロックを解除しないと操作できない
- レバーを引きすぎるとロックがかかる
産業用ロープに必要な機能がこの小さなデバイスにすべて詰め込まれています。
小ぶりで軽量
安全性はIDの方が優れていると感じます、次の見出しで解説します。
シリウスを選択する人の理由は小型で安全なデバイスが欲しいからではないでしょうか?シリウスはIDより値段も高いです。
装備ですが、フルハーネスにフォールアレスター、アッセンダーやシットハーネスなどで大分重く、時に切ない時があります。
まして昨今の猛暑は、一刻も早くハーネスを脱ぎたい。
ですので、安全性を確保しつつ軽量化できる部分はしたい、そこで私はシリウスを選択しました。
ここまでは、購入に至った経緯をお伝えしました、ここからは、レビュー記事になります。
スカイロテックシリウスのレビュー
ロープをセットしてロープに乗り込むときに、シリウスはしっかりロープがロックされている安心感を感じます。
頼れるデバイスという印象です。
ただシリウスのおしい点は、シリウスにロープのセット向きを間違えると、IDと違い墜落してしまいます。
この点は引っ掛かります。
とはいえ、必要な安全性が詰まったデバイスがシリウスです。
スカイロテックシリウスのたった一つのデメリット
ロープの向きを間違えてセットすると本当に墜落するのか?
IDとシリウスのロープを逆にセットして検証してみました。
スカイロテックシリウスに逆方向にロープをセットすると、間違いなく墜落します。
ロープの取り付け
ロープの取り付けは、ハーネスにシリウスをつけた状態でできます。
ここでの注意は、シリウスはロープをセットする方向を間違えると墜落します。
IDは間違えてロープをセットした状態で、ロープに乗り込むとその場から墜落することなく静止します。
パラペットに傾斜があったりと、セット時に緊張をしいられ、さらに体勢を保持するのが難しい環境では、IDの方が、セットしやすいと感じました。
初心者はIDを選択しておけば間違いありませんね。
シリウスは、安全なデバイスではあるが、経験者向けという印象を持ちます。
フタはしっかりロックががかかってい作業時に開くことは想像できません。
下降性
初めに使用した、使用感が強くある固い11mmのスタティックロープでは、思ったようにロープがシリウスの中をスルスル流れないという印象でした。
その後、一番新しいロープを使用したところ、スルスルと下降できました。
下降性能はロープに強く左右されるデバイスではないか?と思います。
スカイロテックシリウスの下降性能のレビューは
- IDよりもスピードのコントロールが簡単
- 下降レバーが短いため、壁などに干渉せず良い
という印象をうけました。
IDでロープとの相性を深く考えたことがありませんでした。
シリウスを使用するときは、傷んでいないロープを使用しなさいという認識もできますが。
スカイロテックシリウスでのロープの登高はどう?
スカイロテックシリウスでのロープの登り返しの性能が気になると思います。
私の感想ですが、断然IDよりも登りやすいです。
IDはレバーが自動的に戻る仕組みになってからロープの登高が大変疲れます。
登れると思ったがロープが持ち上がらずに、不発みたいなことが、IDがバージョンアップしてからのデメリットだと感じていました。
スカイロテックシリウスはロープを持ち上げるとスムーズに体が持ち上がる感じで、IDよりも登り返しが楽です。
まとめ
いかがでしたでしょうか、シリウスの使い勝手は?と気になっているかたも多いのではないでしょうか?
最後に商品のまとめです。
SIRIUS は、救助活動や産業に最適な降下装置の利点を非常にコンパクトな設計に組み合わせ、優れた取り扱いと長寿命を実現します。 SIRIUSは手にぴったりフィットします。
自動閉鎖レバーの動作半径は特に小さいため、迅速かつ正確に作業できるため、より快適で安全です。
直感的かつ簡単に作業できるロープの配置中、ハーネスのカラビナはデバイスに接続したままにすることができます。ロープのねじれや激しい摩耗から保護するようにロープ通路を設計しました。
SIRIUS は、最も過酷な動作条件で使用できるように設計されています。したがって、100%金属でできています。
引用元;SKYLOTEC
- コンパクトな設計と直感的なロープ配線による優れた操作性
- 長寿命: 100% 金属
- セルフロック機能、アンチパニック機能
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