ペツルIDが高所ロープ作業で愛される理由、初心者からベテランまで支持される下降機の秘密

ロープ作業でガラス清掃する男性 清掃情報

初心者のあなたが、数ある下降機があるなかで、正直なにを選んで良いかわからないなら、ペツルIDがおすすめです。

あなたの周りのブランコ職人は多様な下降機を使用していますよね?

エイト環、ラックバー、シャックル、ローリー、ダブルストップ、リグ、D4といった具合で皆バラバラです。

私はブランコ作業歴10年を超える、ペツルIDユーザーです。

ペツルIDの使用を続けるのは、安全性から操作性が網羅されている下降機だからです。

ここでは、ハーネス下降を前提に、「なぜ初心者がペツルIDを選んぶべきなのか?」お伝えします。

ペツルIDがロープ作業初心者におすすめな理由3つ?

ロープ作業中の男性

初心者の特徴といえば、パラペット付近でパフォーマンスが下がることです。

パラペット付近の高所では、心理的負担が増加して、いつもできる行動ができなくなります。

例えば、平地での練習で下降機へのロープのセッティングが問題なくできたとしても、いざパラペット付近でロープをセッティングすると、間違えて失敗するケースがあります。

実は私も初めてIDを使い始めた日、間違えてロープをセッティングしてロープに乗り込んだ痛い経験があります。

起こりそうなヒューマンエラー対策がされたデバイスこそ、ペツルIDになります。

初心者のみならずベテランまでもペツルIDを使用しています、初心者がペツルIDを選択しない理由なしですよ。

ここからは、「初心者が選ぶべき下降機はペツルIDである理由3つ」をお伝えします。

1、落とす心配がない

パラペット付近でロープに下降機を取り付ける作業をしますが、その付近で手にするものは全てに落下防止措置を施す必要があります。

なぜなら万が一手を滑らせて、落としてしまう可能性があるからです。

初心者はパラペット付近で緊張して、ただでさえストレスを感じています、場合によっては、手が震えている場合も想定できます。

ハーネスのD環にカラビナと連結できる下降機でないと落とす可能性があります。

ペツルIDはハーネスのD環にカナビラで連結した状態でロープに接続できるので、落下させる心配がありません。

2、セッティングミスを防ぐ

初心者であればパラペットの付近では緊張するものです。

その緊張した状態でする作業こそ下降機とロープをつなげる作業です。

間違えてセットしたら命に関わります、例えばラックバーだったら表と裏を間違えて取り付けると作業中下降機が外れる可能性があります。

ですので、セットミスしても墜落しない、ミスする前提の下降機がおすすめです。

ペツルIDは間違えて逆さまにセッティングして、ロープに乗り込み体重をかけても大丈夫です。

私も一番最初、ペツルIDを逆さまにセッティングして、あれ下降できないということが今までに2度ほどありました。

他の下降機であれば、墜落しています。

下降機選びで、安全性は違います。

とくに慌てる性格や、おっちょこちょいだと自負される方は、初心者だけに関わらずペツルIDはおすすめです。

3、登り返すことができる

下降はできるが、登れないは怖いなと感じています。

というのも、下降中にトラブルが起きた時、「ほんの少しでもロープを登れれば解決」そのようなシュチュエーションを体験したことありませんか?

例えば、フォールアレスター(ライフラインと自分をつなぐ器具)は作業中に意図せずロックがかかることがあります。

それに気づかず下降すると、フォールアレスターにより宙づりの状態になりますよ。

この状況を脱出するには、フォールアレスターを操作するしかないのですが、何せ手が届きません。

その状況で、アッセンダー(登高器)またはスリングがあれば安全に登り返せます。

ペツルIDにより、常にロープと自分が接続しているので墜落することはありません。

セルフレスキューできる道具がペツルIDになり、その技術を練習しない人は高所作業に携わること自体危険ではないかと考えます。

ペツルIDとアッセンダーはセットだと考えるのが正解ではないかと私は考えています。

初心者がペツルIDを選ぶ時に注意すること

下降準備をしている男性

今まで使用してきた下降機は、シャックルとラックバーです、両方とも自分でブレーキをかける必要がありました。

ブレーキをかけないと、ワークポジションつまり停止して作業できません。

例えば、シャックルだと、ブランコ板にロープを巻いてブレーキをかけます。

ラックバーだと下降機にロープを巻き付けて、ブレーキをかけます。

ペツルIDの素朴な疑問はハンドルを戻すだけでブレーキがかかるの? という不安がありました。

今考えると、全く心配する必要のない心配をしていました。

とはいえ、ペツルIDには使用するロープ径によりサイズがありますので確認してください。

ペツルIDの種類

ペツルID S

  • ロープ径10-11.5mm
  • 最大荷重250kg
  • 600g
  • ヒューマンエラー対策あり

ペツルID L

  • ロープ系12.5-13mm
  • 最大荷重280kg
  • 600g
  • ヒューマンエラー対策あり

ペツルリグ

  • 9-11.5mm
  • 最大荷重200kg
  • 重量400g
  • ヒューマンエラー対策なし

ロープ作業はハーネスにつける機材が多く、身軽さや軽量化をもとめてしまいます。

ペツルリグはIDより一回り小さく、魅力的なスペックですが、ヒューマンエラー対策なしが初心者におすすめできません、どちらかといえば、クライミングデバイスの要素が強いです。

ヒューマンエラーとは、

  • ロープをIDに間違えて取り付けた場合ブレーキがかかる
  • 下降中ハンドルを倒し過ぎてスピードがですぎた場合ブレーキがかかる

以上のこと言います。

実際私は最初ロープにIDを間違えて取り付けてしまいました、高所は判断力が鈍る傾向にあると感じます。

特に初心者は高所作業でパニックになりやすい傾向があります。

交換時期

ペツルIDの交換時期

ペツルIDは永遠に使用できません、交換時期が来ます交換時期は使用頻度によりますが、下降中にブレーキが効かなくなります。

ブレーキをかけたのに、少し下がると感じたら、すぐに交換しましょう。

ペツルIDを長持ちさせるためには、

  • 下降中のスピードを抑えること
  • 硬くなったロープを使用しない
  • 土砂がついたロープを使用しない

ことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか、初心者にこそおすすめの下降機ペツルIDを紹介してきました。

  • 操作性
  • 安全性
  • 効率

これほどまでに網羅性がある下降機はないのではないでしょうか。

ぜひ参考にしてくださいね。

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