この記事では、石材の汚れが「なぜ簡単に落ちないのか?」と、「おすすめのパッド」を紹介します。
汚れた石材床に、気合で挑んでも、キレイにすることはできません。
いろいろブラシを試したけど、キレイにならない。
そんな経験を、されたかたも多いと思います。
メラミンパッドを使用することで、あっという間に綺麗にすることができるのですが。
ブラシよりメラミンなぜ??
そもそも石材の汚れはどこにある?
プロなら「是非知って欲しい情報」を、お伝えします。
石材床は、なぜ汚れる?そのメカニズム
昨今の建物では、清掃の手間を減らすため、「石材系やセラミックタイル」床が、多くの建物で採用されてきています。
例えばコンビニエンスストアで、「ワックス塗布やバフ機で床を磨く光景」を、目にしたことありますよね?
最近は、めっきり見ない。
あの黄色い機械ね!
現在のコンビニエンスストアの床は、セラミックタイルが主流になっています。
黄色っぽい床から変わったよね。
石材とセラミックタイルは、汚れのつくメカニズムが似ているところがあります。
今後このような、清掃のメンテナンスが不要な素材が増えていく可能性が高いです。
私達、清掃員は「ワックス床以外を清掃するケースが増えていく」とも言えます。
細孔の存在
大事なポイントを説明するよ。
石材の「細孔」をご存知でしょうか?
石材の表面と内部には、「細孔」と呼ばれる「たくさんの隙間(穴)」があります。
汚れは「細孔」に入り込みます。
「細孔」に入り込んだ汚れは、洗浄をしても、汚れを取り除くことが困難になります。
ミクロの穴に汚れが落ちているってこと。
石材が汚れる仕組み
石材の汚れは水と関係しています。
水を介して汚れが侵入する。
玄関先は雨水と土砂が接触する部分です。
なぜ玄関先だけが汚れるのかいいますと。
水と混ざった汚れは、石材に付着すると細孔内部へ浸透します。
水分のみが蒸発して、汚れは蒸発できず、細孔内部に残留します。
汚れは石の内部にあるってこと。
石材洗浄で汚れを取り除くためのポイント
ツルツルした素材の表面についた汚れであれば、中性洗剤で拭きあげれば綺麗になります。
細孔に入り込んだ汚れの除去は、次の2点が重要がポイントです。
- 細孔に入った汚れを溶解する(水打ち)
- 汚れにあった洗剤を使用する
- 汚れを拭き取る
ミクロの細孔から汚れを抜き出す。
細孔に入った汚れを溶解する(水打ち)
石材を洗浄するときには、洗剤を塗布する前に十分に水を塗布して、細孔に入り込んだ汚れを溶解させることが重要です(水打ち)。
水打ちをすることにより、以下のメリットがあります。
特に酸性洗剤を使用する場合は理解が必要です。
- 洗剤が石材に低濃度で接触する
- 洗剤の滞留時間を短くする
- 目地を保護する(目地は酸に弱い)
水打ちは石材洗浄のトラブル回避策であり、洗浄効果を高める大事な工程です。
水を介して入った汚れ。
清掃にも多量の水が必要だ。
汚れにあった洗剤を使用する
水打ちが十分でも、汚れの性質にあわない洗剤では汚れが落ちません。
見当違いの洗剤では、汚れが落ちない。
以下は、石材洗浄に使用するタイプ別洗剤です。
いずれも汚れを内部から抜き取るものを使用しましょう。
クリーナーアンドコンディショナーがそうだよね。
電解テクノロジー、
ヌリッパーも忘れちゃだめ。
石材の汚れを落とすには?石材洗浄の基本手順
石材洗浄をするときは、テストをしてから実施することをおすすめします。
お客さんから要望をいただいたら、テストして仕上がりを見せることで、未来を見ていただくことができます。
未来について語ることがプロの仕事の1つですよ。
テストすることで、仕上がりの想像ができる。
素材にダメージがないかも確認しよう。
石材洗浄の基本手順を解説。
石材洗浄におすすめパッド
先ほどの繰りかえしですが、石材の汚れを除去するには、水打ちを十分にすることと、汚れにあった洗剤を選ぶことがポイントでした。
このポイントを押さえても、せっかく洗剤で溶解させた汚れを「細孔から」回収しきれなければ、本末転倒です。
洗剤で細孔の汚れを抜き取れれば、
白パッドでもOK。
こちらの画像は白パッドで洗浄したタイルです。
洗剤で汚れを抜き取ることができれば、パッドやブラシはなんでもよいのですが、どんな環境でもパフォーマンスを発揮できるものといえばメラミンパッドを使用することです。
そこで、洗浄に使うパッドのおすすめ、メラミンフォームのメリットをお伝えします。
メラミンパッドのメリット
「ポリッシャーブラシ」や「エンボスパッド」では、石材の細孔まで毛先をあてることが不可能です。
そこでメラミンパッドです。
ミクロン単位の樹脂を、網目状にしたものが「メラミンフォーム」です。
汚れは網目に挟まり、削ぎ落とされる原理です。
極めて細いエッジが細孔に入り混み、スポンジ本体が汚れを抱き抱える形で、細孔から抜き出してくれます。
単価も安く、手軽にためせるね!
洗剤を最小限にした使い方ができる
私の使い方ですが、水打ちをして、メラミンパッドで洗浄。
汚れが落ちないところだけ洗剤を使用する場合があります。
エコな方法だね。
洗剤を使用しなければ、洗剤を洗い流すための水洗いなどの手間を最小限にすることができます。
例えば、マンションのロビーですと、玄関口のみ洗剤を使用する場合が多いです。
その他の部分は、水とメラミンパッドで汚れを落とすことができます。
洗剤の使用を最小限することができる、メラミンパッドの大きなメリットです。
スキルがなくてもOK
ベテランが何時間かけて落としていた作業を新人でもメラミンパッドを使用すれば、あっという間のベテランなみの作業をすることができます。
それくらい作業が簡単になります。
誰でも作業に携われるようになる。
まとめ
いかがでしたでしょうか、石材洗浄をするときのポイントです。
- 水打ちをしっかりする
- 汚れにあった洗剤を使用する
- 洗剤が反応するまで待つ
- 洗浄後はリンスをする
この工程が石材洗浄の基本手順になります。
石材は種類によって、洗剤への耐性が違います。
作業する前には、「石材の種類」と、その「石材に使用してはいけない洗剤」を知ることも大切ですよ。
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