この記事は、井戸水の鉄分で汚れた「石材の汚れの落とし方」の解説になります。
雪国特有の消雪パイプから噴出される井戸水は、鉄分をふくみます。
そして空気に触れ、時間の経過で変色が始まり茶色くなります。
サビの除去には酸性洗剤を使用します。
酸性洗剤は使用方法がむずい。
酸性洗剤の使用には注意が必要です、順を追って説明しますよ。
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井戸水の鉄分、金気(サビ)とは?除去の方法
雪国で消雪パイプが設置されてい箇所は地面が赤茶色になってしまいます。
積雪時には、ここから井戸水が噴出して、雪を溶かす仕組みです。
井戸水には鉄分が含まれている
ところで、意外と消雪パイプは他県の人からはその存在を認識されていないようです。
東京の方とお会いしたときに、地面に丸く転々と等間隔にある消雪パイプをみて、「これなに?」と聞かれたことがありましたから。
この除雪を楽にしてくれる便利な仕組みですが、外壁や家の基礎などに付着していると、赤茶色の汚れは、見た目が悪くなってしまいます。
井戸水の鉄分、金気の正体?
井戸水によってもたらされる汚れは、アルカリ性の汚れになります。
酸性の洗剤を使用すれば、落ちます。
井戸水によって引き起こる汚れは、やっかいな汚れです。
1回では落としきれない。
何度も作業を繰り返すにしたがい洗剤濃度が濃くなっていき、長時間洗剤に素材が浸かってしまう傾向にあります。
その結果、素材が乾いてみると変色していたという切ない結果になってしまうことが多くあります。
僕も失敗したよ。
酸性洗剤は注意が必要
数年前に学校のステンレスシンクの清掃に伺ったときに、サンポール(酸性)を使用しました。
その時は異常がありませんでしたが、後日、シンクが錆びていると連絡があり、サビ落としにいった経験があります。
時間差でトラブル。
ユーチューブでサンポールを使った清掃事例がたくさんありますが、安易に使用してよい洗剤ではないと感じてしまいます。
ちょっとびっくりだよね。
サンポールといった酸性洗剤は適正に使用するには知識が必要になります。
この画像は酸性洗剤によって、酸焼け(変色)したステンレスの蛇口です。
石材についた鉄分を落とす手順
石材に発生した鉄分を取り除く作業には、手順を間違えると石材を痛めることになります。
ポイントは、
- 水養生の徹底
- 石材を乾かさないこと
この2つがポイントです。
養生をする、水養生とは?
水養生とは、洗剤を水に馴染やすくする目的があります。
また、石材と目地に水を吸わせることで、洗剤から石材と目地の損傷を防ぎ、洗剤が汚れだけに作用するようにする目的もあります。
石材はポーラスという細かい穴だらけです、たっぷり水を吸わせて、洗剤成分が石材に入り込まないようにしましょう。
さらに洗剤が流れ出る部分にも水養生が必要です。
洗剤を塗布とにかく、素材を乾かすな!!
洗剤を塗布するさいに注意すべきことは、広範囲に塗らないことです。
素材が乾いてしまうと、洗剤により素材が傷んでしまいます。
作業半径を広げすぎると、素材が乾くため注意が必要です。
洗剤を塗って良い範囲は、目が届く範囲になります。
井戸水汚れ、鉄気が落ちなければ洗剤塗布を繰り返す
井戸水汚れは、簡単に落ちる汚れでないことが多いです。
もし一回で落ちなければ、洗剤をもう一度塗布して擦りましょう。
長時間、洗剤に素材が浸かっているようであれば、一度すべてを洗い流し、一旦リセットする判断も必要ですよ。
落ちないから濃くする。
安易な判断はやめておけ。
リンスをする
酸性洗剤を使用したら、アルカリ洗剤で中和しすることを(リンス)といいます。
酸性の洗浄剤を石材に使うと、数日後に錆が浮き出ることがあります。
これは、石材に含まれる鉄分が洗浄剤と反応して起こる可能性があります。
洗浄後は、錆の発生を防ぐために中和リンスすることが望ましいです。
今回は水あかクリーナー5倍で作業をおこないました。
まとめ
いかがでしたでしょうか、なかなかしぶとい汚れが井戸水の鉄分です。
酸性洗剤はびっくするほど劇的に状況を改善します。
それだけに、使用方法を間違えると素材を痛めてしまうリスクがあります。
使用する時は、リサーチしてから使用することをおすすめします。
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