出勤したらまずは社内清掃という職場に勤めているかたも多いのではないでしょうか?
なぜ社内清掃をするのか?
その目的を知らないと、ただただ朝からつまらない時間を過ごすことになります。
それでは、朝から仕事のモチベーションが下がってしまいますよね。
社内清掃は正しくルールを作り実施すれば、さまざまなメリットがあります。
パナソニックを創業し世界的企業へと導いた「経営の神」こと松下幸之助、イエローハットを創業した「トイレを素手で磨く社長」こと鍵山秀三郎。
実績を上げてきた社長は社内の掃除にフォーカスしています。
会社を掃除する目的とメリット
日々の業務に忙しくて会社の清掃をしない、それどころか、実施しようと考えたことがない方もいらっしゃると思います。
私もその一人でした。
私の職場の資機材室もまさに、日が当たらない、薄暗くじめっとした環境でした。
床には引っ越しした当時のブルーシートが引き詰めら歩きづらく、もちろん埃だらけ、不要なものが棚を占領して、ゴミ置き場はなく資機材室の片隅にビニール袋の山ができ、ブラインドは開ける習慣がない状態でした。
恥ずかしい話で、私達は清掃業者であります、このような環境下ではお客さんの現場で「気づく人」になれないとかんじました。
このような環境下で働いているチームが良いパフォーマンスを発揮できるはずないと思い、まずは環境から改善しました。
社内清掃の目的
ここが私の一番お伝えしたいことで、記事の核の部分です。
良い顧客の仕事をしたいなら、自分達の職場の環境を、それ相応の清潔な環境に整える必要があります。
私の清掃業者ならではの、あるあるです、「清掃後あれだけ喜んでいただけたのにリピートがない」悩みがあります。
これは、常に最高に環境が必要だという意識がない顧客だからです。
なぜそのような顧客に巡り合う頻度が多いのか?
裏を返せばまさに私たちもそうだったのです。
私たちの資機材室、埃まみれのブルーシートが引き詰められ、ブラインドが終始下がったままの薄暗い環境。
例えば、その当時の私たちの資機材室に、とある清掃業者さんが来て、キレイに環境を整えてくださっても、その業者にリピートはしないと思います。
なぜなら、それだけ環境に対する意識が薄いからです。
自分達の生活様式が向き合う顧客層に反映されるという認識は、ほぼほぼ間違ないと思います。
これらに悩む原因は自分達にはあるということです。
ですので、自分達の過ごす環境は常に高い次元で清潔に整理整頓しておかないと良い顧客と付き合うことができずに、いわれもないクレームなどに苦しめられることになり、ついには経費削減で清掃の受注がなくなる可能性もあります。
清掃への意識が高いお客さんと付き合うには、まずは自分達の意識を向上しないと、お付き合いするキッカケすら持つことができないと私は感じます。
社内掃除の最大のメリットは、意識次元の向上だと私は考えます。
経営状態のいい顧客と繋がるには?
自分達の意識レベルを上げること。
「同じ水の泡が寄る」という表現のように、人は自分と共通点を持つ人に親近感を覚えています。この心理的な作用は、心理学では「類似性の法則」と呼ばれています。類似性の法則は、相手との共通点が大いになるほど強力に働きます。
社内清掃のメリット
さきほどでは、社内掃除の最大のメリットが意識次元の向上であることをお伝えしました。
その他にも社内清掃を行うことで
などのメリットがあります。
たった朝の5分間ほどので、さまざまなメリットがあるのは、さすがにコスパが最強だと思いませんか?
健康増進
朝の5分間の掃除で幸せを感じれたら最高ですよね。
体を動かすと、幸せホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。
エンドルフィンは、運動や活動によって放出され、心身のリラックスや幸福感をもたらします。
私は犬のトレーナーをしていた経験があります、犬のストレスを解放するときに、犬の体を積極的に動かすことをしていました。
動物であれば同じく、ストレスを解放に体を動かすことは便利な方法です。
朝から緊張してガチガチの
新人さん良いのでは?
モチベーションアップ
朝掃除というミッションの達成は、幸せを感じる結果になり、成功体験になります。
朝から気分の良い1日のきっかけになりますよ。
コミュニケーション
社内の掃除という目的をもち、朝から社員全員で同じ方向を向くことは、チームが目標に向かって一致団結すということになります。
掃除を通して、朝から意識合わせができることは素晴らしいと思いませんか?
まるで同じ飯を食う仲間のように、共通の目標に向かって一致し、意見や行動を調和させることで、効率的な成果を生み出すことが可能となりますよ。
業務効率化
毎日掃除をする習慣ができると、整理整頓につながります。
付箋だらけのPCデスクは、仕事ができない代名詞になっていますが、そもそも掃除をやりにくいと思いませんか?
ですので私はタスク管理に付箋は絶対に使いません。
Trelloやチャットワークでタスク管理をします。
その方が、チームと情報共有ができ、進捗状況が常にクラウドで確認できるため便利なので。
これも、掃除メインで使用する道具を考えたことによる業務効率化の一例です。
朝掃除のその他メリットですが、例えば、昨日届いた資機材が資機材室の床に置きっぱなしになっている、「いつか誰かが」片付けるものという意識から、掃除の邪魔になるから片付けようという発想に変わります。
「いつか誰かが」がその時点で消滅します。
朝一番に掃除というミッションがあり、それを達成すると、なぜかやる気スイッチが入り、昨日の残り業務をさっさと片付けようというトリガーにもなります。
たくさんのメリットがある会社の掃除ですが、チームのかたに継続してもらうことで、掃除の効果が初めて現れるわけです。
そのためにはルール作りが大事だと思います。
会社掃除のルール作り
会社の朝掃除のメリットは、ご理解いただけたと思いますが、実行して継続し、習慣にならなければ意味がありません。
鍵山秀三郎さんはトイレ清掃が定着するまで一人で自主的に20年間続けてきたエピソードがあります。
昨今では、チームを巻き込む力は、上司の立派なスキルと認識されています。
ルールを作り、チームを巻き込んで朝の掃除をしてみてはいかがでしょうか?
ルールには、朝の5分間の清掃で全員がどこをどのように仕事したら良いのか、一目瞭然にすることも、継続に繋がる大事なポイントになります。
やると決めたらブレない。
残念ながら、会社掃除が就業時間外で行われて、社員の不満になっているケースが多々あることにも理解が必要です。
就業時間内で実施する
いまだに多い社員からのクレーム就業時間外の作業を上司から強要されるケースです。
掃除も業務内で作業することが、心よく作業に従事していただけるポイントになります。
しかしながら、なかなかその時間が取れないというなら、何かを止める選択をしてみませんか?
これらを省いてでも、社内の清掃はする価値があるものだと私は考えます。
ネガティヴの要素が強い朝礼は
無意味
未来を語る朝礼は有意義
全員で実施する
会社の掃除にフォーカスした、「経営の神」松下幸之助や、鍵山秀三郎、上司が自ら社内の清掃を行なっていることが継続のポイントだと思います。
なぜ、部下にやらせないのか?
それは、権力を用いて仕事をさせても、社内の掃除をするその意図が伝わるわけがないからです。
だからこそ、社長、役職者、新人、ベテラン、などの立場の違い関係なく全ての人が同じ時間で一斉に参加して会社の掃除をすることが大切だと私は考えます。
鍵山秀三郎がトイレ掃除の経験談ですが、トイレの掃除を始めた際に「嘲笑された」次に「反対された」最後に「同調がおこった」というように、物事が定着するには長い月日がかかります。
同調が起こるまでに20年かかったそうです。
トイレ掃除で一番磨かれたのは、本人では?
繰り返しになりますが、全員参加というのが大切だということです。
会社掃除に役立つアイテム
誰でもが、簡単に清潔に使用できるアイテムを会社掃除に利用することをおすすめします。
ゴム手袋をしていてもトイレに手を入れたくないという潔癖症の人から、素手でも平気という性質の人まで、さまざまな人がいます。
基本的に使ったら、捨てれる道具を使用することをおすすめします。
洗って使うとなると、洗濯の方法や干すところなど新たな問題が出てくる傾向にあります。
そこが、使い捨ての道具をおすすめする理由です。
トイレ
トイレの中は柄がついたブラシを使用すれば、手が汚れることなくトイレ掃除が行えます。
トイレの中以外の便座やカバーなどは使い捨てのトイレシートが便利です。
百均でケースを買ってくれば
コスパ最強だ。
流せると書いてあっても、
流さない方が良いよ。
玄関ガラス
玄関ガラスは、拭き後がのこらないクロスがあります。
プロが使用するスクイジーを使用する方法もありますが、管理が必要になりますので、圧倒的にクロスがおすすめですよ!
洗面台
洗面台は3Mの白パッドがあれば、蛇口から、洗面台、排水溝まで全てに安心して使えるよ!
鏡は先ほどの玄関で使用したクロスでOK!
蛇口はすぐに傷つく、
道具に注意して。
階段
階段は上から、箒でゴミを掃き落とす方法が一般的でしたが、昨今では、埃が想像以上に舞うことや、後ろ向きでの作業、安全性などから、バッテリー式のスティッククリーナーで下から上に向かって掃除するのが安全で埃もまわずにおすすめです。
バッテリー式の掃除機は一つ持っていると便利ですよ!
デスク周り
マイクロファイバークロスとハンディワイパーがおすすめです。
それよりもパソコンを収納できるツールがあるとデスクが掃除しやすい状態になるよ。
床
カーペット床であれば、掃除機、化学床なら使い捨てのダスタークロスがおすすめです。
玄関などのタイル部はバッテリー式掃除機が活躍します。
まとめ
いかがでしたでしょうか、社内清掃の目的やメリットをお伝えしてきました。
清潔な職場環境は顧客サービス向上やチームのパフォーマンスにつながります。
朝の清掃を継続し、その効果を最大化することが重要ですよ。
また、就業時間内での実施や無駄な朝の習慣の見直しにもつながりますよ。
これらの取り組みは、経営者や上司が率先して行うことで、従業員のモチベーション向上や組織全体の効率化に繋がります。
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